術後の経過、まるごと自分を受け入れる
こんにちは。
おりょー♪ でございます。
思った以上に大きな手術となってしまった。
開いてみたら拡がりが大きかったそうです。
リンパ節をごっそり摘出した上に、左側の乳腺も予防的な見地から念のため全摘。
事前の手術計画で同意済みでした。
右側からの転移というのは考えにくいが、左側が原発というのも考えにくいそう。
この半年という短期間で何が起きたのかは迷宮入り。
不確定要素が多い中でも、主治医に全幅の信頼を寄せる。それが治癒の絶対条件であると信じているので、「先生が考えるベストシナリオでお願いします」と必ず伝える様にしています。
(お医者様は大変な重責ですね!)
乳腺の中にも画像には映らなかった小さな癌細胞が潜んでいたことが病理検査で判り、結果オーライでホッと胸を撫で下ろした次第です。
これで実質、私は両胸を失ったのだけど悲しくはない。これまでに悲しみ尽くした、というのが相応しいのかも。
実際に乳がんは女性にとって、とてつもなく残酷な病気。女性性を否定された気持ちになる。病名を言うと、同性にしろ異性にしろ、正直な人は、思わず目線を胸に送り、うっかり見てしまう、そんな病気なのです。
二年前、温存していた右胸に乳房内再発が見つかり全摘した。その時、幼馴染みが「可哀想」と呟いた。彼女なりの心からのシンパシーだったのだけど深く傷ついた。
「胸なんて無くたっていい」
幼馴染みだから家族と同じ様に、そう言ってくれる事を、期待していたみたい。
でも「傷ついた」ということは、私自身が実はそれを受け入れられていないということ。
不安だから誰かに力強く、そう諭して欲しかったのだと思う。
自分の価値観を何処に置き生きて行くのか?問い正す良いきっかけとなった。
生きる覚悟みたいなもの?かな。
誰が何と言おうと、この身体としっかり生きて行く、そう決めるのは他でもない自分。
幼馴染みには深く感謝している。
この9年間、女性として葛藤を繰り返しながら、少しずつ執着を手放して来た。
私は女性である事に変わりはない!
病気もまるごと私だから、また新しい私を今日からちゃんと愛してあげよう。
身体は、この世を生き、体験するために借りたもの。だから大切に使ってあげよう。
なんとか前を向いて、やっとここまで進んで来れたよ。
病院からの帰り道。
スカイツリーが逞しく眩しく見えた。
今日も読んで下さり有難うございます。
#乳がん #全摘 #術後の経過 #手術