癌と暮らす日々あれこれ

ステージ4を楽に生きる幸せレシピ♬

感動を運んでくれる存在に有難う!

 

こんにちは。

おりょー♪ でございます。

 

いつも遊びに来て下さり有難うございます。

お陰様で今日も元気です!

 

すずしーね!

いきなり秋がやって来ましたよー。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆様、ご自愛くださいませね(はい、私もね!)

 

突然ですが、私のブログを読んで下さる皆様の中には、ピアノを弾かれる方、今チャレンジされている方が多くて、とっても嬉しいの!

弾けない私としては、素晴らしい財産をお持ちだなぁと憧れの想いを寄せております。ふふ。

 

そんな昨日のこと、おりよー♪ 感動の一日になりました!お地蔵ちゃんのピアノにまつわるお話です。この先、長くなりますが、ちょいと聞いて頂けますか。

 

娘は4歳でピアノを始め、かれこれ13年。

 

「弾きたい!」

 

と言うので、始めました。

いや、正確には、そう言わせた感があります。私が「弾いてみない?」と事ある毎に誘導しつつ「うん、習ってみる!」と言うのを辛抱強く待つ、、、まるで罠を仕掛けたみたい???

 

ピアノを習って欲しかった理由は、

音楽のある豊かな人生を送って欲しいから!

 

の他に、

 

最も美しい楽器だから!

甥っ子が素敵に弾いてたから!

私の憧れだから!

 

という、至極、個人的な想いです。

特に、最後の「憧れ」はエゴですよねー。

自分達の未完の想いを遂げるため、親が子供の人生を使うのは断じてイケませんことです!

あるあるですが、母歴4年、まだ未熟でした。

 

だってー、

私、本気でピアノが弾きたかったんです。

親が許してくれませんでした。

「どうせ、すぐ飽きるんだから!」

あの頃は経済的な余裕が無かったからだと、今なら分かりますけれどもねー。

理不尽な理由に納得が行きませんでしたよ。

 

結局、就職に役立つ算盤と習字なら習って良し!と許可されました。昭和な習い事の王道!

イヤイヤ通っていたので、結局どっちも中途半端でしたね。

好きじゃないから上手くならない、なかなか進級できないから劣等感は募る一方という、強烈な不成功体験をコツコツと積んじゃったのよ。

始めたからには辞めない!が鉄則でしたから、負のスパイラルから抜け出せないし、、、

 

ダメな私・・・

 

という具合に自己否定まっしぐらですわ。

 

そんな訳で、娘にはピアノ以外にも、スイミング、バレエ、アート、チア、ダンス、バレーボールなどなど、興味関心がある事は何でも挑戦させて来ました。

何が好きなのか、やってみないと分からないし、人生の早いうちに一つは見つけて欲しいなーと思ったのです。

 

それにつけても、興味があることなら、やればやるだけスクスクと素直に伸びるのだから、子どもって素晴らしいですね。

できなかったことが少しずつできる様になり、上達する、達成する、結果を出す、というプロセスを目の前で見せて貰い、お陰様で私も夫も感動しきり。親ってラッキー!と思ったほど。

 

でも、結局のところ、残ったのはピアノだけ。

それも、何度も投げ出しそうになり、その度に誤魔化しながら続けるのは本当に大変でした。

スイミングと違い、四泳法できれば良いか!というゴールが見つけられず、辞め時が分かりにくかったのもありますね。

 

親としては、

ピアノ買っちゃったし!

 

と算盤はじいていたのもありますー。

 

ある時から「練習しなさい」と言わなくても自己管理できる様になり「苦しいけど辛いけど、今、辞めたらもったいない!」と本人の中に意地が芽生えた様でした。

先生は三人目ですが、今の先生に出逢ってから意識が大きく変わった事もあります。

高校を卒業するまでは続けよう!と先生と約束しているみたい。

 

娘は、基礎練習が圧倒的に足りていないので、技術的に優れているとは言えないと思います。

 

ただ、ピアノを弾くのに恵まれているのです。まず手が大きい!驚くほど広がります!そして指が強くてしなやか、バラバラに独立して動かせる器用さがあります。

でもって、体がデカい!背は172センチほどですが、割腹が良いのでピアノに負けてない!パワフルなので音もよく響くのです。

(フジコさんみたい!?)

性格で言えば、論理的でありながら、感受性が豊かで情緒的なので音楽を詠んで唄う事ができ、表現力がある!

 

三人の先生方や、ピアノを弾くママ達から今まで頂戴したお言葉の数々です。

 

実際、一度だけ、お試しで出た小さなコンクールでミスタッチがありながらも「雰囲気賞」みたいなオマケ賞を頂いた事があります。

(審査委員長は青島広志さんでした!)

 

発表会でドビュッシーを弾いた時は、あるお母様が「あんなに美しいアラベスクを聴いたのは初めて」と涙されて、小学生の娘ちゃんがハンカチを差し出してくれたという素敵なエピソードを、先生が嬉しそうに報告してくれた事もあります。

見に来られていた、お祖父様やお祖母様方から「君はイイ!」「感動したわー」とお声をかけて頂く事もあります。

 

だから、親の欲目を差し引いても、客観的に向いているかも?と思えるし、得意な事があるって凄いし、ひとつの事を10年も続けられたのは、もっと凄い。辞めたらもったいないな、なんとか続けて欲しいなと見守って来ました。

 

 

が、しかし!

 

しかし、だ!!!

 

本人はピアノが大嫌いなのだ!

好きだと思った事は、今まで、たったの一度もない!そうだ。

弾いていても自分の耳には音の集合体としてしか聴こえて来ないし、音楽とは感じられない。

だから、褒められても、まるで実感できない!

 

楽しくない!

苦しいだけ!

辛いんだ!

 

と言うではありませんか!

 

ちょうど一年くらい前かな。

娘から衝撃の告白です。

 

 

母、大ショック!!!

 

えっ、えーーーっ!!!

そんなのは一過性のもので、好きだと思える瞬間も、少しはあるんでしょ?ね、あるよね?

 

と詰め寄るも、

 

全くない!

これっぽっちもない!

 

だって・・・

 

どうりで、ある時の発表会にショパンの『葬送』を選んだ訳だよ。

 

あまりにもピアノが嫌い過ぎて、

そんな気分だったの!

 

だそうです・・・

 

 

いや、むしろ、そんなに大嫌いな事を、よく13年も続けて来たよね。そっちが凄いよ、根性あるよ、私なら無理です、トンズラです。

 

高校生になってから勉強が過酷になり、これ以上のストレスも困るので「そろそろピアノ辞めちゃえば?」と声をかけた事もありました。

 

やめない!

 

一択なので、てっきり少しは好きなのかと思い込んでいたんだけどねぇ。そこまで嫌いだったなんてねぇ、、、。

 

モチベーションは何だろう?

負けず嫌いみたいな意地???

もしかして、母のため???

 

娘のピアノが大好きで、癒されて来た母に遠慮して、ずっと本音も隠して来たのでしょうね。

以来、正直なところ、娘のピアノを聴くのが苦痛になって来た私。 

なんだか痛いのよ!ズキズキと。

嫌いだ!嫌いだ!って流れて来るんだものー。

 

 

・・・

 

 

そんなこんなで、残すところ、あと四回。

高校卒業までの発表会もカウントダウンです。

 

昨日はコロナ対策で、三部構成、観客ナシの付き添い一名という決まりで開催されました。

私達は、リハに母、本番は父、という親馬鹿ぶりで付き添う事にしました。

 

 

ところが!です。

 

渋滞で大遅刻して、なんとリハに間に合わなかったのよー!!!!!

そもそも、出発が遅かったの、マズいよね。

いつもの事ながら、呑気な夫の読みが甘かった。娘は30分も早く見積もり出発時間を提案していたのに、夫は余裕、余裕!と却下。

 

 

だから言ったじゃん!!!

 

私の人生の中で、

最も最悪な発表会だわっ!

 

 

珍しくキレた温和な娘。

 

まあ、夫の言い分としては「渋滞がイヤで電車で行くつもりだったのに、娘が車と言うからだ」という立派な言い分があったのですがね。

 

車の中は険悪ムードに・・・

 

一年前なら、率先してブースカ鳴らすのは私でした。はい、ここで頭に血が上り、血管が切れちゃうほど逆上するのは私だったはず、、、。

 

でも、新生おりょー♪ は、どこ吹く風。

なる様になるさ〜的な構えで「ごめんね、でも大丈夫、必要なことが起こるからね」と娘に諭したりして、ひゃー、自分でも驚くわ!

信じられません!

成長してます!!!

やっぱり人って変われるのね!!!

 

でも、リハなき今、悪いけど本番は私が見させて頂きますよ!と希望を通します。

夫には、罰として駐車場を探し、ホールのカフェでお茶して待ってなさい、、、と淡々と。

それも怖いね。

 

途中で車を降り、走り出す娘、流石に後を追えないヨロヨロな母(走るの、まだ無理だぞー)

 

ホールに辿り着くと、先生が待っていてリハの時間を頂戴したらしく、娘が弾いていました。

 

 

 

泣き出す私・・・

 

だって、家で聴くのと全然、違うの!!!

高い天井、広いスペース、大きくて美しいグランドピアノで娘が奏でるのは、見たことのない全くの別世界だった!!!

 

ズキズキ痛いのかなぁと、あまり期待してなかったから尚更、胸に迫るものがありました。

 

 

そしてそして、

一通りお直しが終わると、先生が私の方に駆け寄り、抱きしめてくれたの!!!

 

「ずっと、こうしたいと思ってたの!」

 

三度目の闘病である事をご存知の先生。

いつも気にかけて下さって来た。

ソーシャルディスタンスもなんのその、しっかりハグして、三人で号泣しました。

 

もー、先生〜!

大好きじゃん。

芸術家ってあちーから好きよ♡

愛が溢れてた。

 

欠席の方がいらして二席空いているからと、先生の計らいで、有罪の父も他人を装い、こっそり入室して宜しいと許可が下りる。

 

他の方々に不公平になっちゃうかなー

とチラッと考えましたが、我儘に生きる事を決めたので、お言葉に甘えました。

 

 

娘が弾いた曲はね、リスト。

 

『愛の夢』

 

これまたタイミング的に意味が深いよねぇー。

(音叉の波動、届いたかなぁ〜)

 

母またまた号泣、、、

久しぶりにガッツリアイメイクしたのに流れる流れる。すっかりパンダのお面ですよ。

 

 

終わってホッと一息ついた頃、娘がポツリと言いました。

 

初めて音楽に聴こえた。

初めて自分のピアノが良いと思えた。

初めて好きだと思えた。

初めて感動した。

初めて誇らしい気持ちになった。

 

こんなフィーリングは、

今までなかった!

 

 

なんだか吹っ切れたみたい?

晴れ晴れとした笑顔でした。

久しぶりにキラキラと輝く瞳を見たよ。

 

やっと辿り着いたんだね。

努力した人だけが見られる世界なんだね。

バージョンアップ成功したんだね!

 

 

母は胸が熱くなり、

 

弾いてくれて

有難う!!!

 

こんな風に、改めて御礼を伝えたのは、私も初めての事でした。生まれた時から、いつもいつも感動を運んで来てくれたんだよね。

 

 

それにしても、何が起こったのかな?

 

発表会前の短時間に、怒涛の如く喜怒哀楽が凝縮して押し寄せたので、感情が爆発して昇華したのかな?

小さな我が家と、アップライトピアノでは、そのダイナミックな壮大さが表現し切れないリストの楽曲というのも関係あるのかな?

遅刻しても「走らなくていいよ!」と笑顔で迎えてくれた先生の懐の深さと愛かな?

 

必要なことが起こったね!

 

などなど、いろいろと話しながら帰って来ました。もちろん、父と娘も平和協定を結び直していましたよ。

 

兎にも角にも、

もう感無量、胸がいっぱい。

 

 

やっぱりクラシック音楽って宇宙ですね。

あの頃の作曲家たち、宇宙人だったに違いないと信じて止みません。

こんな宝物を遺してくれて、

 

有難う!!!

 

お陰様で、私達は今を心豊かに生きてますよ!

 

 

<今日の写想> 

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可愛い足たちは娘のものではありません・・・こんな頃もあったなぁ、愛おしい日々よ。

スクスク伸び伸びと育まれておくれ。

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お福分け!

なんて美しい佇まい! 

うっとりするわ。

 

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ベヒシュタインは鍵盤がつるんつるんしてグリップできないらしいです。よく知らないけど。

 

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発表会の後は、とんかつ祭り!と決めている。

 

 

ありゃ、大変、長くなりました。

最後までお付き合い下さり有難うございます。

おりょー♪ は幸せ者でございます。

どうぞ、心豊かな時間を過ごされます様に。

 

愛をこめて・・・

 

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