癌と暮らす日々あれこれ

ステージ4を楽に生きる幸せレシピ♬

言葉にして伝えた想いは宝物になる

 

こんにちは。

すっかりご無沙汰している 

おりょー♪ でございます。

とても元気です!

 

Merry Christmas !!!

 

日本はクリスマスの夜ですね。

どの様に過ごしていらっしゃいますか。

こちらは時差があるので、これからクリスマスの一日が始まります。

 

さてさて、

無事に義母を見送りました。

ようやく静寂が戻り、自分と向き合う時間ができたところです。

ひと言で表現するならば、この一週間は

 

カオス

怒涛の如くです。

 

気を緩めたら荒波に呑み込まれそうな感じ?

 

と言うのも、夫は長男、日本で言うところの喪主にあたります。

この土地を遠く離れ日本に住む夫が、いきなり喪主として相応しい振る舞いをするには、あれこれと社会的に(?)キャッチアップすることが多すぎて!!!

 

加えて、おいおい、いったい何千人の友人が居るんだ?というくらい社交的な義母だったので、訃報やら挨拶やらと寝食を忘れ、奔走しておりました。

 

大きなプレッシャーを抱えながらも、時々魂が抜け出てしまう夫を、私は傍で見張りつつ、ヌケモレフォロー大作戦に注力しておりました。

 

義母は敬虔なクリスチャン。

毎週末の教会での祈りを欠かさず、深く厚い信仰心を貫いた人です。

そのため葬儀にあたるミサは、それはそれは美しく厳かなものでした。

 

クリスマス前だったので大きなツリーや、この時期だけの特別な意味を持つというキャンドルも飾られていました。

教会全体が、ちょうど義母の好きなピンクと紫色の設えでした。

 

讃美歌は聖歌隊ではなくカントル(音楽指導者)である男性がソロで唄うというもの。

伯母(義母の姉)が決めたそうです。

安定したテノールが高い天井に心地よく鳴り響いていました。これもオペラが大好きだった義母にぴったり!!!

 

<あなたが望んだものはこれだったんだね>

 

そう感じられる本当に素晴らしいミサでした。

きっと大満足な気持ちで、その全てを見下ろしていたに違いありません。

 

私が教会に足を運んだのは義父の葬儀の時と、義母のお付き合いで一度、今回が三度目です。義母が生涯を通し、大切にして来たものをシェアして貰えた貴重な時間となりました。

 

痛みも苦しみも恐れも存在しない神様の元で、愛する夫の胸に抱かれ、きっと安堵していることでしょう。

 

私はと言えば、お通夜にあたるものと、このミサと、そして埋葬までの間に、身体が震え嗚咽する瞬間が何度あったのか、もはや数えきれません。

しかしながら、子どもの様に泣いている人は私の他にいませんでした。

そのため「えらいこっちゃ!」と多くの人が慰めに集まってくれましたが、声をかけたりハグをすれば、また泣き出す始末で、、、。

日本人よりも遥かに感情表現が豊かな国民性のはずですが、こういう時は静かに哀しみ泣くものなのか、と後になって気づいたのであります。

傍若無人に遠慮なくやっちまった母を、思春期の娘は、さぞかし恥ずかしかったに違いない、と後でお詫びしたほどです。

(日本人って普段は感情を抑えている分、こういう時に爆発しちゃう、なんて事はないのかな?)

お地蔵様は「いいんだよ!(帽子を被っているし)誰よりも小さいから小人みたいだったね」とハゲ頭を撫でてくれました。

そうか、小人の周りに群がる人々といった光景を遠巻きに見ていたのか・・・。

 

娘とは、まだゆっくり話せていませんが、

「生まれてから今日まで、自分が祖母にとって、どれほど特別な存在で、どれほど深く愛されていたのか、よく分かった」

と言います。

 

それは多くの人が

<その様に伝えてくれたから>

だそうです。

 

私も同じです。

義母が、どれほど私の病に胸を痛め、祈り、いつもいつも大切に想ってくれていたのか、多くの人から伝えて頂きました。

訪れてくれる人達は、抗がん剤治療の合間である私の体調を気遣い、開口一番

「気分はどう?」

と聞いてくれます。

義母は秘密や内緒ができない人でした。

そんなおしゃべりなところが、私は実は大の苦手だったのです。

以前なら「も~おしゃべりめ!」と義母を憎らしく思ったことでしょう。

でも、今は違います。

 

目の前から存在は消えてしまったのに、彼女の深い愛や、溢れる想いが言葉となって多くの人から贈られるのです。

抱えきれないほどのギフトを頂きました。

そしてそれは生きている限り、決して失われることのない宝物となるでしょう。

 

んー

 

また大切なことを教えて貰った。

 

私達は察するという日本文化に生きています。

 

「言わなくてもわかるよね」

「KYじゃね?」(まだ使う?)とか

 

そこには奥深く繊細な静の美しさがあるかもしれません。

 

でも、やっぱり私は敢えて想いを言葉にして伝えて行きたいと思う。

きっとそれが誰かへのギフトとなり、後に宝物となるかもしれないから。

言語化って難しいけど、とても大切。

言葉を頼りに発展して来た国にて、改めて思うのであります。

 

という訳で、ビッグイベントが終了!

やれやれ。

その日一日を終えることだけ考え、皆で全力疾走した一週間でした。

ゲストの最後の一人を見送り、片付けが終わった時、義弟ファミリーと皆で歓声を上げてハイタッチをしました。

 

「チームだね!」

 

という義弟の言葉・・・

義母という強力(強烈?)なリーダーを失った今、新しいチームが誕生したのだと実感する瞬間でした。

 

いや~、頑張った!

やり切った!

これで悔いは微塵もないよ!!!

 

会いに来なくてごめんね!

息子を日本に連れて来ちゃったこと許してね!

有難う!

大好きだよ、愛してるよ!

あなたが愛した息子と孫娘を大切にする、

約束するよ!

 

何度も何度も伝えることができました。

義母が好きだった色で折った折鶴も一緒に埋葬して頂きました。

夫と娘の傍に居てあげられて本当に良かった。

12時間の長いフライトだったけど、抗がん剤治療の真っ最中だけど、思い切って飛んで来て良かった。

 

ところで!!!

糖質制限どころじゃありませんよ!

ゲストへのおもてなしは、簡単に振る舞えるもの、私達が立ったまま摘み食いできるもの、どうしたって炭水化物やスイーツが主役となってしまうのです!

ハッピーエブリデーチートデー!

になっています。

やっぱり糖質と戦うって、並大抵の精神力じゃダメなのね。

 

どうか義母が、癌の全てを天へのお土産として持って行ってくれています様に・・・

 

 

<今日の写心>  

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Loving Mother & Grandmother

愛する母、そして祖母

 

夫と義弟が二人で悩んで選んだらしい花。

なかなかエレガントじゃないか~!

グッジョブ!!!

 

 

これまでの経緯はこちらに・・・

gantokurasu.hatenablog.com

 

 

今日も読んで下さり有難うございます。

 

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